旅行から帰ってきたら、泥棒が入ったと母が言う

泥棒が入る
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母は2年前に軽度の認知症と診断を受けてアルツハイマー型認知症を抑制するアリセプトを服用しています。1週間の海外旅行から帰ったら、留守番をしていた母が、家に泥棒が入ってエアコンのコンセントを抜いていったと言います。
認知症の親との付き合い方はずっと考え中です。

エアコンのコンセントを抜く泥棒

1週間の海外旅行から帰ると、家のエアコンのコンセントが抜けています。踏み台に乗らないと手が届かない高い位置にあるエアコンのコンセントが抜けているので母のソラさんにきいてみます。

エアコンのコンセントが抜けてるけど、何かあったの?

ソラさん
ソラさん

泥棒が入って、コンセントを抜いたの。

泥棒?何かなくなったの?警察を呼ぶ?

ソラさん
ソラさん

警察なんておおげさな。何もなくなってないわ。

なるほど。何も盗まないけど、エアコンのコンセントを抜く泥棒がいるのね。

エアコンが漏電したなど問題があったのか心配ですが、ソラさんに聞いても答えは返ってこなさそうです。
後日、私の留守中に母をみてくれたミサさんに確認すると、エアコンから警告音が鳴ったからコンセントを抜いたとのことでした。

他にも、我が家には、アイスを大量に食べる泥棒、スプーンを捨てる泥棒などがいます。

年を取ることと認知症の症状の違い

スマホを取りに自分の部屋に行ったのに、スマホではなくてメガネを取ってきたり、何を探していたのか忘れてしまうことは50代でもあります。認知症の場合は、探そうとしていたという事を忘れてしまいます。

探し物が見つからない場合、認知症ではない人は、どこに置いたか思い出そうとしたり、どういう行動をしたか記憶をたどります。認知症の場合は、誰かが盗んだなど他人のせいにします。

認知症と診断されたので、母が物を盗まれたと言っても、家族は「はいはい、そうなのね」と流せます。認知症かもしれない?という段階では、家に泥棒が入ったと母が言うと、本気にしてしまって家族は混乱します。

認知症になって母が変わったこと

認知症になって変わったこと

  • 「わからない」とは言わない
  • すぐにバレる嘘をつく
  • 自分はやっていない。人のせいにする。

認知症になると、最近あったことを覚える機能が失われるそうです。昔の記憶はあるのに、最近のことを覚えていません。しかし、「覚えていない」「わからない」と言うことはプライドが許さないのか、すぐにバレる嘘をつきます。

でも、自分に都合が悪いから嘘をつくのか、本当に覚えていないのから泥棒のせいにするのか、謎の部分もあります。

来客があったの?

ソラさん
ソラさん

誰もきていないわよ。

アイスが大量になくなっているから、誰か来たのかと思ったわ。

ソラさん
ソラさん

泥棒が食べたのよ

泥棒がアイス食べたのねー。
心の声:自分で食べたなら、食べたっていえばいいのに。お菓子ばっかり食べてないで食事もちゃんと食べてと言ったせいかな?

認知症の人の相手はストレスがたまる

認知症は病気です。嘘をつくのはやめて!と言いたくなりますが、病気の人に怒っても仕方ないので、おだやかに流しています。

80代の親を50代くらいの子供が叱っていたりすると、その辛い気持ちがよくわかります。子供の頃は「親を敬いましょう」と教えられたけれども、それどころじゃないですよね。

気分転換をしよう

介護される人にどのように接したらいいか解説する本や、認知症の世界を教えてくれる本などありますが、介護する側にも人生があります。

生まれたばかりの赤ちゃんは、1年経つと歩きはじめたり、おむつが取れるようになり、6年経つと小学生になり、どんどん成長して自分のことは自分でできるようになります。認知症の親は3年経つとさらに親自身でできることが少なくなってきます。親が100歳まで生きたら、自分は何歳になっているか考えてみると恐ろしくなります。

介護する側の自由な時間を作りましょう

親の介護が終わったら、自分が介護される側になっていた。ということにならないように、自分自身の時間も大切にしたいですね。

訪問介護など公的なサービスの利用も考えますが、通院の乗車介助はしても、一緒に医師の説明を聞くことはできない。介護サービス利用者の食事は作っても、家族の食事はつくれないなど縛りがあります。そういうところは民間のサービスを頼って、介護する側の自由な時間をつくって気分転換も必要です!

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