アイスランドに来たら絶対に行きたいゴールデンサークルの観光。ゴールデンサークルという地名はなくて、観光スポットが集まる全長300Kmの観光ルートをゴールデンサークルと言います。
ゴールデンサークルでは、世界遺産に指定されているシンクヴェトリル、間欠泉があるゲイシール、壮大な滝があるグトルフォスに行きました。観光スポットまでの道のりは、どこまでも広がる岩でゴツゴツした平原、ときどき馬や羊が草を食べる風景があり、窓を流れる景色を見ているだけでもアイスランドに来たことを実感します。
シングヴェトリル国立公園 Þingvellir
シンクヴェトリル国立公園は、大地の裂け目「ギャウ」を見ることができます。
この裂けた谷のように見える「ギャウ」の間を通ってシンクヴェトリル国立公園に入っていきます。
ギャウは普通は海の底にある「海嶺(かいれい)」が地上に露出したものです。ユーラシアプレートが東へ、北米プレートが西へ動いて「ギャウ」広がります。アイスランドは年に数センチずつ大きくなっているそうです。
シンクヴェトリル国立公園には滝もあり、川底まで透き通ったきれいな水が流れています。
きれいな水を見ると、コインを投げたくなりますが禁止されています。「¥」のマークもありますね。
アイスランドは公衆トイレが少なくて、観光スポットでも駐車場だけでトイレがない所もあります。シンクヴェトリルはコースに何箇所かトイレがありました。トイレもまわりの景色になじんでおしゃれです。
青空が映る、穏やかな川。約2時間の散歩コース。教会の近くを通って橋を渡るコースは最後は急な斜面を登って入り口まで戻ることになるので、足腰が痛い人は要注意です。
世界文化遺産
シンクヴェトリル国立公園は世界自然遺産ではなく、世界文化遺産に登録されています。なぜ、文化遺産なのかというと、今から千年以上前、世界初の民主議会「アルシング」が開かれた場所だから。
アイスランドは移民によって人が増え、それぞれの定住地で出身国の法律を使っていましたが、アイスランド共通の法律や規則がありませんでした。930年にそれぞれの定住地の代表者があつまり民主的な会議「アルシング」がシンクヴェトリルで開かれました。日本の平安時代に民主的な議会があったのは驚きですね。
ゲイシールの間欠泉 Geysir
地熱地帯にあるゲイシールの間欠泉です。5分から10分毎に間欠泉が吹き上がるので、待っていても飽きません。おすすめは、山を背にして間欠泉の水面が見える位置です。間欠泉が吹き上がる前に、水面がボコボコと波打ってくるので、シャッターチャンスを逃しません。
間欠泉の奥にも道があり、山の頂上まで登っている人がいます。
衝撃のランチ
アイスランドに到着して2日目のゲイシールでのランチ。日本から観光に来た12名は物価の高さに衝撃を受けます。
コカコーラ500mlが399アイスランド・クローナ。日本円にすると約400円。
ごく普通の薄いハンバーグとレタス、トマト、オニオンスライスが入ったハンバーガーとフライドポテトで2780 ISK(約2,780円)。飲み物は別料金。クアアイナのハンバーガーの方が豪華です。
グトルフォスの滝 Gullfoss
グトルフォスまでの道のりは、水平線が見える平坦な道が続きます。こんなところに滝があるの?という雰囲気の中、車を走らせると、いきなりグトルフォスの滝が現れます。大地の裂け目に、エネルギッシュに水が落ちていく光景と轟音は感動します!
グトルフォスはアイスランド語で「黄金の滝」という意味。太陽の光で黄金色に輝くそうです。滝の最大の落差は32メートルで水しぶきは霧のようです。
二重の虹
グトルフォスではくっきりと二重になった虹を見ることができました。滝のすぐ近くまで行くと、虹は見えなくなるので、虹が見えたら写真を撮影しておきましょう。
グトルフォスの滝はレインウェアで
細い小道を歩いていくと、滝のすぐ近くまで行けます。大量の水しぶきがかかるので、帽子をかぶれるレインウェアがおすすめです。滝に一番近づけるところでは、あまりの水しぶきにスマホで撮影するのをあきらめました。