アイスランドに行ったらぜひ食べて欲しいのが、魚と羊。海に囲まれた島国のアイスランドは魚が美味しいのはもちろんのこと、広大な自然の中で自由に放牧された羊も名物です。アイスランド伝統料理のレストランにも行きました。
島国のおいしい魚
タラ
イギリスの伝統料理といえばフィッシュアンドチップス。フィッシュアンドチップスの魚はアイスランド産のタラが使われています。アイスランドでも、フィッシュアンドチップスはよくレストランのメニューにありました。
タラ戦争
1958年から1976年の間に3回にわたって、アイスランドとイギリスの間にタラ戦争がありました。タラの漁獲量が減ったため、漁業権拡大のためにアイスランドが一方的に領海の拡大を宣言することからはじまりました。
アイスランドは独自の軍隊を持たないため、アイスランドの沿岸警備隊とイギリス軍の武力衝突ですが奇跡的に死者はでていません。
武力で戦ったらイギリスが圧勝しそうですが、アイスランドは当時のソビエト連邦（ロシア）の重要な最前線。アメリカのワシントンD.C.とモスクワを結ぶ直線上の真下にアイスランドがあります。第２次タラ戦争はアイスランドが国交断絶をにおわせ、NATOの将軍がレイキャビクで交渉しイギリス軍が撤収します。
持続可能な漁業へ
タラ戦争で最終的にはアイスランドは自国の領海が４海里から200海里になりましたが、タラ資源は大きな回復をみせませんでした。
アイスランドでは漁業管理法を制定し、時間制限と漁獲量の漁獲枠を設定しています。この漁獲枠の好循環によって、漁獲率が増加しました。水産資源保護のために漁獲量は増やさなくても漁獲率が増えているので、短い時間の漁になり燃料とCO2が削減できます。
ヨーロッパでは持続可能な漁業で獲れた魚でなければ取引されなくなってきています。
サーモン
Reykjavik Kitchen（レイキャビク キッチン）で食べたサーモン。マンゴーソースが添えてあります。脂がのっていて甘味があって美味しかった！
アイスランドの大自然で育った羊
アイスランドの羊は、９世紀にアイスランド人の祖先であるヴァイキングがノルウェーから移住する時に連れてきた羊です。他の品種の羊とは交配していない千年前と同じ品種の羊です。
日本に輸入されるラム肉のなかで、アイスランド産はたったの1％。レアなアイスランドラムをアイスランドに行ったら食べてみてください。
アイスランドの牧草地
8月下旬から9月上旬、道路を羊が横断したり、道路が羊で埋め尽くされたり、放牧されている羊が集められる「レッティル」という収穫祭が行われます。9月中旬のアイスランド旅行では、収穫されない残された羊しかいなのか、羊が広い牧草地にポツンといました。
アイスランドをレンタカーで走って驚いたのが、虫が少ないこと。カナダをレンタカーで走った時は、フロントガラスが虫の死骸で1日で真っ白になりました。自然に恵まれているのに虫が少ないのは、アイスランドの寒冷な気候のおかげです。
除草剤や殺虫剤を使用しない牧草地でのびのびと育った羊。日本のラム肉は生後1年未満という定義ですが、アイスランドラムは4ヶ月から5ヶ月で出荷されるので柔らかくてクセがありません。
アイスランド伝統料理のレストラン
インスタグラムの#reykjavikでみつけた、アイスランド伝統料理の「Old Iceland restaurant」で食べたかったのですが、満席で予約できませんでした。「Old Iceland restaurant」のオーナーが紹介してくれた「Reykjavik Kitchen（レイキャビク キッチン）」で食事をしました。
アイスランドのディーナータイムは17時から。17時にReykjavik Kitchen に到着し、次の予約が入っているから90分しかないとのことなので、急いで注文。メインディッシュのページの上から下まで全部という謎のオーダーをしました。メインディッシュの後から前菜のスモークサーモンが美味しそうなので追加で注文。変な注文にも快く対応してくれました。
サーモン、ラム、タラはレイキャビク キッチンで食べた料理の写真です。レイキャビク キッチンの料理全てが美味しくて、お店のスタッフはフレンドリーで親切でした。11人で食べて、ワイン3本〜4本飲んで約11万円。
ハンバーガーが約3,000円のアイスランドの物価を考えると、高いお店ではありません。
お手頃で美味しかった食べ物
スキール
アイスランドは広大な自然があるので乳製品もおいしい。SKYR(スキール)は、牛乳から脂肪分を除いたスキムミルクで作られたヨーグルトとチーズの中間のような乳製品。高タンパクなのでヘルシーでお腹もいっぱいになります。
キッチン付きのAirbnb（エアビー)だったので、スキールとバナナ、イチゴ、牛乳でスムージーを作りました。想像しただけでも美味しいに決まっている味ですね。
ケンタッキーフライドチキン
アイスランドに行ったことがある人にケンタッキーフライドチキンを強くおすすめされました。ケンタッキーフライドチキンはレイキャビクに何店舗かあります。
実際に食べてみたら、日本よりチキンが柔らかくてジューシー。ケンタッキーフライドチキンのあのスパイスが日本よりマイルドに感じました。チキン３ピースと日本で見たことがない骨付きの手羽中の部分のクリスピーチキン６ピースくらいで約800円でした。
物価が高いアイスランドではお手頃価格です。
